毎年に英国に通ったのは2月にロンドン(当時)で
開催される
クラフト ドッグ ショウを観る為でしたが、
友人達の輪も広がりつつありました。そして、米国にも
また友人が欲しいと思っておりました。
それはある「野望」があったからでございます。(^◇^;
その野望のお話の前に少しばかり時代背景を説明させて
いただきたいと思います。
当時英国と米国のパピヨンのブリーダーは日本人が嫌い
なので日本人には絶対犬は売らなと聞かされていました。
では何故彼等は日本人が嫌いなのか。。。。
その理由を諸先輩に聞いても誰からも明確な答えはかえって
きませんでした。
女の子が一人でフラフラと歩けない町、ニュ~ヨ~ク!
ホテルからドッグ ショウの会場に行くために渡る
横断歩道でスリの被害にあっちゃう危険な町、ニュ~ヨ~ク!
絶対に地下鉄には乗らないようにとのご注意もございました。
またそれ以外の地域では車以外の交通手段があまり発達して
おりませんので、ペーパーの自分は一人旅を断念せざるおえ
ませんでした。
しかし、ど~~してもアメリカに行きたい!!!
思いついた苦肉の策がカリフォルニア州でのホーム ステイ
あわよくばパピヨンのブリーダーさん宅に拾われてみたいと
愛犬マルコとオルジェと一緒に写った写真を自己紹介文に
ペッタンと貼り、パピヨンとアニメが大好きで~っす わん

と書き添え、後はお祈り。なむぅ~(違)
カリフォルニア州、リアルト市はロスの空港から車で約1時間半。
ホスト ファミリィとご対面の教会でドキドキしながら待つこと
数分。若い女性が迎えに来てくれていました。
うちのママは○○のブリーダーなのよ。は~と
(゚∇゚ ;)エッ!?( ̄ェ ̄;) エッ?ヽ(  ̄д ̄;)ノ エー!?
何回聞き返しても○○は埋まらず。←英語は大丈夫だったのかっ
ちんぷんかんぷんのまま車はご自宅へ到着。
そこで見たものは・・・
大漁 大量のポメラニアンでございました。
その数約100頭!
日本でみかけたことのない白、黒、チョコ、パーティ(←耳の
小さいできそこないのパピヨンに見えなくもない)までおりました。
ホスト マザーのバーバラがブリーディングをしており
生まれたばかりの子犬の世話やお産にも立ち会わせて貰いました。
そして幸運にもトランス市で開催されたドッグ ショウにも連れて
いって貰えたのです。最も連れていってくれたのはバーバラでは
なく、自分の犬好きを聞きつけた他の日本人のホースト ファミリィ
でしたが。(;^_^A アセアセ・・・
ホスト ファミリィのだだっぴろいトイレには犬の雑誌が多数
置かれていてその一つにアメリカのパピヨン クラブ(以下PCA)
の会員募集の公告が載っていました。
やったぁ~!これだっ!(^_-)vブイブイッ
帰国してから早速お手紙を書く。
会員になりたいでつ。
果たしてお返事が参りました。
会員になるには現会員の保証人が2人必要になります。
その後あなたの名前が会報に2ヶ月掲載され、誰からも異議が
なかった場合に会員になれます。
保証人なんて居るわけない←知り合いなんかおらんもん
異議がでないなんてありえない←日本人が嫌いじゃもん
さぁ、なじょすっぺ・・・(゚_゚i)タラー・・・
アメリカのパピヨンのブリーダーさんは日本人を嫌いな人が
多かった(今も?)のは本当のことです
その理由なのですが、日本でも有名な某ブリーダーさんに
「日本人は札束で両頬を叩いて犬を買おうとするから」と言われ
ました。言葉の壁もあり、日本人のパピヨン愛好家の多くが海外から
犬を輸入する場合、その道のプロにお願いする事が多々あります。
彼等にとって犬の売買は商売です。犬を売らないと断ると「それでは
いくらなら売るんだ」となる事が多かったのでしょう。
お金で犬を売る人もいれば、そうでない人もいます。
犬を売らないのは(お金ではない)別の理由があるのにそれを
解らない、または解ろうとしない人もいます。
米国人がそのような一部の日本人を見て、それがすべての日本人
にあてはまると誤解したとしても仕方がないと思いました。
本当に限られた情報しか入ってこない極東の地、日本。日本人
留学生を受け入れるような親日家でさえ、日本国がどこにあるのか
わからなかったりする状況でしたから。逆の立場だったら多分
自分も同じだったと思うのです。
そんなこんなで、結局反対はあったものの自分はPCAの
日本人
初の会員となりました。その連絡を受けた時、嬉しくて
ベーベー泣いたのを今でもしっかり覚えています。
アメリカ人は日本人を嫌い。
それは何か誤解しているに違いない。それをなんとかしたい。
解ってもらう為には飛び込まなければ何もできない。
アメリカ人(のパピヨンのブリーダーさん)と
日本人との架け橋になる。←どでかい野望
あの頃の自分はそんな自分勝手な使命感にメラメラ燃えて、
命賭けちゃいますぅ~の勢いでした。「あなた一人が何かした
からって何も変わらないよ」とご忠告を頂いた事もあります。
でも、聞く耳を持たなかった。(爆)本当に若かったし(今も若い
けどね)、楽しかった。爆発しすぎて収集がつかなくなりメーリング
リストを1個潰した苦い想い出もある。人種差別的な発言とか、色々
辛いことや悔しいこともあったように思うけどもう忘れますた。
今でも何故自分が会員になれたのか不思議で仕方ありません。
「Megが会員を申請した時(入会に)反対したわ」とかなり後になって
からはっきりゆ~てくれちゃった友人の言葉を想い出すとなおさら
そのように思います。
保証人を紹介してくれたセクレタリー(当時)のメアリー。
保証人になってくれたお二人。トランス市のドッグ ショウが
きっかけで文通をはじめたセルナステッド犬舎(旧:ラ セルナ犬舎)
のアンも、もしかすると尽力してくれたのかもしれません。
自分にとっての小さな奇跡がでっかい夢(←って書かせてぇ~)
実現への本当に小さい第一歩になりました。
ぱ~と すりぃ~に続く
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待ってましたよ、パートツー!
ひたむきで純粋な姿って胸を打ちますね。
マイナスの言葉に囲まれても自分の中にまっすぐな光を持っていて、
それをどこまでも無限のエネルギーで追い駆けていくような、そんなお姿が眩しいです。
私もそんな風に生きていきたいな。
良いお話をありがとうございます(^^)
続編も期待しております♪
追伸
私も早く葉っぱに行きたい・・・