少しコートが薄汚れているので、室内犬ではないと思いましたが、
「室内に居るんですか?」
と聞いてみました。
ガレージに犬小屋があってそこにいるそうです。
保護した時には成犬だったので、推定12歳以上
お大事に
と挨拶してチャリを漕ぎ出してから気がつきました。
駅へ行く途中にガレージに住んでいるワンコが居たことを。
病院へ寄った時の帰り道にそのガレージの前を通ると
必ずワンコの姿を確認していました。夏は特にフィラリアの予防は
しているのかなぁ~とか。冬は小屋に毛布は入っているのかなぁ~とか。
事情がわからないので余計な心配ばかりしていました。
外犬さんは人間と過ごす時間が室内犬のそれより短いと推測されます。
寂しくないかなぁ~ な~~んて思ってしまうんですよ。
あのワンコだ!
ガレージの前を通るのは夜ばかり。奥に居るのを見ているので、
な~んとなく白っぽいコートの色と大きさくらいしか把握して
いませんでした。でも、間違いない!あの子だ!
1週間くらいだったか、ガレージの前を通った時にワンコの姿が
無く犬小屋の入り口は木の板のようなものでふさがれていました。
3日前も同じでした。
どうしたのだろうと心配だったのです。
ソレに気がついたのであのガレージの前をチャリで通ることにしました。
犬小屋は相変らずガレージの奥にありましたが、入り口のコンクリートの
上に板のようなものが置いてあり、その上に人間の冬用の毛布を四分の一
に畳んだものが乗っていました。
手術をして入院してたから姿が見えなくて、退院してからはきっと玄関の
中で寝ていたのでしょう。そして、昼間太陽が降り注ぐ時間は日光浴が
できるようにガレージの入り口の毛布の上で寝ていたのだと思います。
二人の女性は傷口が随分よくなったことを喜んでおられました。
お話する時間がとても短かったので病名を聞くこともできませんでしたが、
少なくとも自分が想像しているよりも愛情をかけてもらっているのが
わかってホッコリ幸せな気分になりました。
室内犬のほうが愛情をかけてもらえているとは限りませんが、外犬を見ると
自分が小さかった頃を思い出すのです。
雨の日も風の日も雪の日も外に置かれた犬小屋に鎖でつながれていて、
ご飯は味噌汁と米、すこしばかりの肉に野菜。滅多にお風呂に入ることも
なくていつも薄汚れて、だから喜んで飛びついてくると服が汚れるから
迷惑な顔をされることも多々あった。人間と触れ合うとすれば散歩の
時間だけだったかもしれない。
獣医さんに連れて行くなんてことは無かったように思います。
あることが原因で保健所へ連れて行かれた子もいました。
初めて室内犬を迎えた時でさえみかん箱に入れられ玄関で寝ていました。
ある日玄関から高い敷居(室内)へ上がる時に腰を痛め、初めて獣医さん
に連れて行きました。そして、その日から腰が悪くならないようにと
人間と同じ部屋で寝ることを許されるようになったのです。
パピヨンに一目ぼれして家族に迎えた頃、ドッグフードなるものが販売され、
当初は高級品というイメージでした。栄養も完全であると信じていました。
良いと信じてあげていたものが、
どのような原材料でできているのか知った時、
自分に腹が立ちました。無知は罪だと思いました。
スクウィークと出会うまで。
過去に自分が自分の愛犬達にやってきたこと。
それらの全てではないけれど、今は「虐待」に分類にしている自分が居ます。
思い出すたびに胸がシクシク痛んで苦しくなる。
時代背景や自分が小さかったことや知識が無かったことなど・・・・それが
普通だったんだから仕方ないじゃない・・・では気持ちが収められない自分
がおります。
そしてあのガレージに住んでいるワンコのように人間とのふれあいの
時間が制限されているのを見ると、他人様から見れば迷惑なくらいに
心配をしてみたりするのです。
私が始めて手にした本村伸子先生の著「ペットの老後を健やかに!」の
あとがきにこのような言葉が記されています。
【私が大学を卒業して15年がたちました。
あの当時 正しかったことが、年月の経過とともに違った見解に
なったとしてもそれはおかしくないでしょう。】
今良かれと思ってスクウィークにやっていることが将来
違った見解になるかもしれません。その時、やはり自分は記憶を
辿って胸が苦しくなるのかもしれません。
それでも今の自分にできることを精一杯やるしかありません。
世界中の四足の子供達が幸せでありますように。
***これは家庭犬として暮らしている犬につての想いであって
お仕事をしている犬については少し違います***
「一日一膳」ではなく「一日一回」有効だそうでございます。
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